線虫の寿命

 そのために登場するのが学名がC.エレガンス(資料1)という線虫です。寿命がたったの3週間と短く、老化研究のための実験動物として使われています。自然界では土の中にいて、寄生虫ではありません。体長が1mmで、遺伝子の数も人間の1/2と少ないシンプルな動物です。この小さな動物が、いかに, けなげに、老化と戦っているかを述べたいと思います。

(図1:人間と線虫の寿命曲線の比較)


 人間と線虫の寿命曲線です。人間は50位まで非常に元気で、60, 70になると動きも遅くなり、亡くなる人も出てきて、80歳位で平均寿命、稀に120歳まで生きます。線虫では10日位までは非常に元気で、その後、死ぬ線虫が少しずつ出てきて、平均寿命が16日、最大寿命が22日です。線虫の方がはるかに寿命が短いですが、寿命曲線はよく似ています。そのため、寿命を規定する機構に何らかの共通点があるのではないかと考えるわけであります。


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