エラー説

DNAからRNAへの転写の段階や、RNAからタンパク質への翻訳の段階で生じたエラーが蓄積し、一定の限度を越えた時に細胞の機能が低下したり細胞死が起こったりすることが老化の原因であるとする考え方。
もともとは、tRNAにアミノ酸を結合させる段階でのエラーを想定して考え出された説であるが、その後、DNAを鋳型としてRNAを合成する酵素(RNAポリメラーゼ)やDNAを鋳型としてDNAを合成する酵素(DNAポリメラーゼ)の忠実度の低下によるエラーの蓄積にまで考え方が広がった。
RNAの寿命(半減期)は短いので、実際には異常なDNAやタンパク質の蓄積であることが考えられるが、DNA直接細胞を死に追いやることはないので、結局は、異常なタンパク質の蓄積が老化の直接の原因になっていることが想定される。